2018年9月14日金曜日

【応援メッセージ】 雁屋哲さん(漫画原作者)

美味しんぼ「福島の真実」編の取材に協力したライター・ジャーナリストで「みんなのデータサイト」の一員でもある平井有太さん(ふくしま30年プロジェクト)に先生をご紹介いただき、今回の書籍化にむけた心強いメッセージを先生のブログ「雁屋哲 今日もまた」でご紹介いただけました。 (写真は平井さん私物)
文中より一部抜粋のうえ、掲載させていただきます。
文中の「もう、あれから7年たつんだから」「そろそう、いいでしょう」という言葉に、この事故に対して流れる、真実に向き合うことへの恐怖が凝縮されていると感じます。

雁屋先生、平井さん、ありがとうございます!!!
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福島第一原発事故以来日本の環境は大きく変わりました。
本当に、「もう、あれから7年たつんだから」「そろそう、いいでしょう」なのでしょうか。
私は「美味しんぼ」第110巻、第111巻の「福島の真実」を書くために、2011年から2013年ま10月まで福島の取材を重ねて来ました。
2015年の12月はすでに「美味しんぼ」の「福島の真実」篇のスピリッツ誌掲載は終わっていましたが、その後の福島の様子を見るために福島をあちこち見て回りました。
私が最後に福島を見たのは、この2015年12月15日、16日です。
最後に見てから、2年7カ月しか経っていません。
最後に見た福島の姿と、この2年7ヶ月という時間の経過を考えると、私は「もう」とか「そろそろ」とか言う気持になれません。
「もう」か「そろそろか」それをハッキリさせるためには、福島県、それ以外の地域の放射線量を、知る必要があります。
最近は、福島安心論の声が高く、なかなか放射線量についてのニュースはあまり読んだり見たりすることが少なくなりました。
何もかも、なかったことにしようと言う勢力が大きな力を振るって、人々の口を開かせないようにしていることを感じます。
こういう中で、福島第一原発事故によって、私達が受け続けている放射能汚染を追求している「みんなのデータサイト」という市民団体があります。
今回は、この「みんなのデータサイト」を紹介し、このサイトが取り組んでいるクラウドファンディングに対する協力をお願いしたいのです。
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『「図説」17都県放射能測定マップ集』書籍化クラウドファンディング 9月28日まで実施中。
世界でも類をみない放射能汚染を起こした福島原発事故で放出された膨大な量の放射能がどのような状況になっているのか。
17都県、3,400箇所以上の土壌を、のべ4,000人以上の市民と測定室が協力し、一箇所ずつ採取して集めた膨大なデータを、分かりやすく図説化して解説する書籍を出版しようというものです。
引き続きいいね、シェア、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
https://motion-gallery.net/projects/minnanods